中期の歯周病とはどんな症状なのでしょうか。中期歯周病の代表的な症状と、その治療法をご説明いたします。
歯周病が進行して中期になると、歯を支えている骨が半分ほどまで溶け、少し歯がグラグラするようになります。また、歯が浮いたような感覚になり、硬いものが咬みにくくなります。歯周ポケットはさらに深くなり、歯と歯肉の間から膿が出てくることも……。この段階から、痛みを伴うようになります。歯肉が下がって歯根が見えることで、歯が少し長くなったように感じるのも中期からの特徴です。
中期の歯周病の治療では、歯みがきや通常の歯石除去に加え、SRP(歯肉縁下スケーリング・ルートプレーニング)やフラップ・オペレーションが必要となります。
SRP
麻酔を行って痛みを感じないようにしてから、歯の根の表面に付着したプラークや歯石を取り除く方法です。その後、歯の根の表面を硬くなめらかに仕上げ、歯石が付きにくい状態にします。
フラップ・オペレーション
歯周ポケットが深く、スケーリングだけでは歯石をすべて取り除くことができない場合の処置方法です。歯肉を切開してめくり、歯根を露出させてから除去して歯肉を元の状態に戻します。