おはようございます。藤沢市の歯医者、神谷デンタルオフィスです。
【高齢者の誤飲、誤食に注意】
肥料や殺虫剤、医薬品の包装シート、義歯、洗剤や漂白剤…。高齢者による誤飲、誤食の事故が目立つとして消費者庁は9月、注意を呼びかけました。同庁は「高齢者による誤飲、誤食の事故は本人が気づかない場合が多い。家族や介護者ら周囲が気を配ることが大切」と訴えます。
《予防のポイント》
①医薬品の包装シートは1錠ずつ切り離さない
②定期的に歯科を受診して義歯を良好な状態に保ち、食後に義歯を確認する
③食器に洗剤や漂白剤を入れて放置しない
④食品や飲料とそれ以外のものは別の場所で保管する
⑤食品の容器に食品以外のものを移し替えない
⑥誤飲・誤食すると危険なものは、認知症の人の手の届かない所に保管する
もし誤って口にした場合、誤飲・誤食したものと、その量を確認しましょう。呼吸をしていない、呼びかけても反応がないなど重篤な症状がある場合にはすぐに救急車を呼びます。 意識があり、呼吸も脈拍も異常がない場合も症状に応じ専門機関に相談します。口の中に残っているものがあれば取り除いてすすぎます。ただ、吐かせることまでは勧められていません。吐物が気管に入ったり、吐かせることで症状が悪化する危険もあるからです。
直後に症状がなくても経過を観察して、いつもと様子が異なる場合は、誤飲・誤食したものを持参して医師の診察を受けましょう。
~日本農業新聞2019年10月1日朝刊10面より~