おはようございます。藤沢の歯医者、神谷デンタルオフィスです。
皆さんの中にもアトピー性皮膚炎という言葉を耳にしたことのある方が多くいらっしゃるかもしれません。
アレルギー疾患を含めこれらの疾患は近年増加傾向にあります。
原因としては食生活の変化や遺伝的な要素が考えられていますが、なんと口腔内の慢性病変も原因の一つとして考えられています。
ある20代男性の例です。この方は長年アトピー性皮膚炎で悩んでいらっしゃいました。アレルギー性鼻炎にも悩んでいらっしゃって、上咽頭、鼻、副鼻腔を診察しても異常はありませんでした。
そこで口の中を見てレントゲンを撮ってみるとある部分が不鮮明だったため、より詳しく診るためにCTを撮ってみると、上顎骨に穴があいていたのです。これは歯根嚢胞と呼ばれ様々な病気の原病巣になることがあります。
この穴の原因は数十年前に前歯を怪我した時にできたものだと考えられました。見た目的には歯に問題がなくても恐らく歯髄が損傷しできたものだと考えられます。
その後適切な歯医者での治療、あいうべ体操やお口テープを使用したことでアトピーは改善されました。
このように何十年も前にけがをしたところが思いもよらぬことに起因していることがあります。
アトピー性皮膚炎で悩んでいらっしゃる方は一度口内に続いている炎症がないか歯科で診てもらうのもいいかもしれません☆